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ピアニストが指の間(水かき)を切る真相

ピアノやベース、フルートなど、楽器の演奏者は手が大きい方が弾きやすいという場面はよくあります。
指がもう少し長ければ弾きやすいのではないか、あるいは短くて弾けない、演奏に余裕がないと思う方は決して少なくないと思います。
指の間を手術で切ることで、指がより開くようにするという都市伝説はほんとうにあるのでしょうか。

指の付け根の部分(水かき)を切って、手を広げるという説について

手の水掻き

手の指がより広がるようにすればほとんどの楽器は扱いやすいと思います。もしも思うように広がらないということで悩みや不満を感じるようでしたら、とりあえずストレッチを行うことをお勧めします。無理やり広げて痛みを感じるようですと、逆効果になりかねません。適度に余裕を持たせて行ってください。

野球の漫画に「ドカベン」というものがあります。このドカベンの登場人物に殿馬という人物がいますが、学秀院中等科でピアノを弾いていた時、指が短いために弾けない曲(ショパンの別れの曲)があったため、指のマタを広げる(いわゆる水掻き部分を切除する)手術を受けるという設定あります。

そして指を広げたために投げられるようになったフォークボールを得意として打者を打ち取るのです。人気のある漫画で読者も多いため、このあたりから噂が広がったのではないか、と思います。野球の漫画であるにも関わらずこの人物のピアノに関するエピソードは通常では考えられません。

  • 野球部の活動が落ち着く時などにはピアノ発表会などに出場(最優秀賞を受賞)
  • 世界一の指揮者の目に止まり楽団への招聘を受ける
  • ピアノを借りに行った高校で模範演奏をした際、暗譜で完璧な演奏を披露するが「上手すぎて参考にならない」との評価を受ける

手を広げるために手術を受けるといった設定も現実的なものとは考えられません。おそらく作者さんが話をより面白くするために考えたものではないでしょうか。

実際に行われた記録

噂話の類だとすると実際に切除の手術を受けた例はないのかというと、19世紀にアメリカで行われたという記録があるそうです。人数は数人から数十人だそうです。このことについて疑問があります。
私は医学の知識はありませんし、当時の医学がどの程度のものだったのかも全く存じません。しかし手術を行える程度の知識がある医師が、指の間の部分を切除すれば手が広がるようになるといった安易な考えを持つのでしょうか。

このことについて質問掲示板に解答がありました。以下、解答の引用になります。

水かきの部分は深横中手靭帯+表裏の骨間筋+皮で出来ています。深横中手靭帯は、指がバラバラにならないように束ねる役目を担っています。
ですから、生来的に開き難い方や病傷による短縮の場合、そうでない一般者の場合、どちらの場合であっても、「指が開く動作(外転)」や「掌・背側へ互い違いになる」のを制限しているのは事実です。
ただし、実際の動作として手全体を動かすときには、その動きを思った方向に引き出すためには、どこかが支点となって動きを支えなくては、まともな動きにはなりません。
(例えると、プロ野球ピッチャーであっても高飛び用マットの上に立っての投球では、コントロールやスピードが出せないのと同様です。)外からの力で開くのと、指間にある筋肉に入力して開くのではメカニズムが違います。
かえって素人レベルでしたら有効かも知れませんが、プロの指コントロールには付いてこないように思います。
技術的に仰るオペは、やってやれない事はないでしょう。深横中手靭帯の各部位それぞれに対して、何処かから靭帯を取ってきてくっ付けて云々…延長させれば、確かに「指が開き易くなる」と思います。でも、「指が開くようにする」のと「指を大きく開いて使えるようにする」ことはイコールではないので…。
術後、動かせるようになるまでに、指の開閉をつかさどる背側&掌側の骨間筋はもとより、様々な筋肉等は衰えてしまいます。それでしたらその分、ダンパー&ソステヌートペダルの扱いを練習したりするほうが効果があると思います。
実際にオペされた音楽家がおられるようですので、私の頭の中の知識だけでは、このような回答しか出来ません。

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/1423587.html 教えて!goo

この解答から考察しますと、危険なリスクを背負うことになりそうです。余程のことでもなければ必要ないものと思われます。

手を広げるならストレッチ

ストレッチのやり方ですが、いつでも出来て簡単なものをご紹介します。
手をパーの形に開きテーブルや机の縁に水平にあてます。親指と小指が横に開くようにゆっくりと押します。はじめのうちはあまりひらきませんが1カ月~2カ月ほど継続して行うことで徐々に手がひらくようになります。決して無理をせずに余裕をもって行ってください。怪我をしてしまっては元の木阿弥です。

ピアノだけでなくギターやベースを弾く場合にも有効です。ピアノを弾かれる方ですと、小指と親指が一直線になるまで、あるいは180度以上ひらく方もいらっしゃいます。

手のストレッチ