ピアノの買取り比較・無料処分ならお得な一括査定ふくろうピアノ

ピアノの正式名称はピアノではない

ピアノの名前の由来はイタリア語の「グラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」。ドイツ語では「ハンマークラヴィーア」がピアノを意味し、より一般的にはクラヴィーア(鍵盤の意味)。グラヴィチェンバロはチャンバロの事です。ピアノ・エ・フォルテはイタリア語で「弱い音と強い音」の意味です。つまり、弱い音と強い音の出せるチャンバロという意味になります。(チェンバロとは狭義にはグランド・ピアノのような翼形の楽器を指しますが、広義には同様の発音機構を持つヴァージナルスピネット等を含めた撥弦鍵盤楽器を広く指します。)

チェンバロ
※画像はチェンバロの鍵盤

ピアノが発明された経緯は、大きな音は出せるが強弱をつけるのが苦手だったチェンバロと、強弱はつけられるが大きな音量が出せないクラヴィコード、これら2つを合わせて完成したのが現在のピアノです。チェンバロは18世紀後半においてピアノの普及に伴って徐々に音楽演奏の場から姿を消しました。しかし20世紀に復活し、古楽の歴史考証的な演奏に用いられ、現代音楽やポピュラー音楽でも用いられています。また、日本では戦前の文献で「ピヤノ」と書かれたものが見受けられます。

現代では、チェンバロ、もしくはシンセサイザーによる類似の音色がポピュラー音楽でも用いられている。代表的な例としては、ビージーズ、ローリング・ストーンズの「イエスタデイズ・ペイパー」R.E.M.の「Half a World Away」(アルバム「アウト・オブ・タイム」)、エマーソン・レイク・アンド・パーマーの「タンク」があげられる。また、イージー・リスニングにおいては、ポール・モーリアがチェンバロ(の音色)を好んで用いたことで知られる(「恋はみずいろ」「オリーブの首飾り」が代表的である。